メロンパンにさようなら
プロローグ


「あのっ、いつまでついて来る気ですか?」

「なんか、その言い方傷付くんだけど?僕は、ただ佳奈ちゃんが心配でアパートまで送ってあげるだけだからね」

「それ、迷惑ですから。ここから、一人で全っ然平気ですから。じゃ、ありがとうございました」


そう言って、早足で歩いているのに、


「そんなつれないこと言わないでよ」


と、尚もついてくるこの男に、腹立たしさまで覚えてしまう。



もう、本当、勘弁してほしい。

なんで、こんなことになってしまったんだろう。



そもそも、今日の昼休みに会話に参加してしまったのが悪かったんだ。


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