ブロってますか?
理恵のメールを開く。


『健チャンお疲れ様。所長から聞きました。もしかしたら健チャンが副所長で転勤して来るって。うれぴーです!本当ですかぁ~?そうなら毎日一緒に仕事できますねぇー!毎日顔見れますねぇー!転勤決まったら教えてね。愛してる。健チャン』


メールを見て、現実を思い起こす健一。

『そうか、もう転勤の話広まってるみたいだな。理恵チャン…
君を愛する資格…僕には無いみたいだよ。さよなら…本当に好きだった理恵チャン』


意を決して理恵に返信する健一。


『お疲れ様。これ以上理恵との遊びに付き合うつもりは無いから、もうメールして来ないで下さい。まぁ抱いて欲しければ時々遊んであげてもいいよ。じゃぁね』


心にも無い事を綴る健一は苦痛だった。そして、ウィスキーのボトルを取り出すと、ストレートのまま一気に煽る。そして、震える指で送信ボタンを押した。


『これで終わったな。いゃ、もうひとつ残ってるか。』


便箋を取り出し、何事か書き込む健一。そして、封筒に退職願いと書く。


ボトルとグラスを持ったまま、風呂場に入りシャワーを浴びる。喉を焼きながらシャワーを浴びる健一の両眼からは、途切れる事なく、涙が流れ落ちる…
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