ブロってますか?
それからの半月、退職予定日までの期間、有休消化に入った健一は、美沙子を連れていろんな所を旅して巡り歩いた。
相変わらず美沙子の記憶は戻らないけれど、美沙子はとても楽しそうに子供の様にはしゃいだ。
『よくその目に焼き付けておくんだよ。日本には、まだまだ綺麗な所が沢山あるんだから…』
健一は、はしゃぐ美沙子を見つめながら、まだ美沙子がこの世から居なくなる事が信じられなかった。が、時折見せる美沙子の苦痛の表情が現実へと呼び戻す。
そんな日々が続いたある日、健一は実家の母親に電話した。
「あっ、俺だけど」
「健一かい?随分久しぶりじゃないか?美沙子さんも元気かい?」
母親の質問には答えず、健一は…
「俺、仕事辞めてそっちに帰るから、来月。」
母親は戸惑った。息子が帰るのは嬉しい。しかし、里帰りとは違うみたいだ。まして、仕事を辞めると言う。何か悪い事をしたんだろうか?
「健一!何かあったのかい?」
「帰ってから言うけど、まっお袋が心配する様な事はないから、あっ美沙子と2人で帰るから宜しく。」
それだけ言うと電話を切る健一。
相変わらず美沙子の記憶は戻らないけれど、美沙子はとても楽しそうに子供の様にはしゃいだ。
『よくその目に焼き付けておくんだよ。日本には、まだまだ綺麗な所が沢山あるんだから…』
健一は、はしゃぐ美沙子を見つめながら、まだ美沙子がこの世から居なくなる事が信じられなかった。が、時折見せる美沙子の苦痛の表情が現実へと呼び戻す。
そんな日々が続いたある日、健一は実家の母親に電話した。
「あっ、俺だけど」
「健一かい?随分久しぶりじゃないか?美沙子さんも元気かい?」
母親の質問には答えず、健一は…
「俺、仕事辞めてそっちに帰るから、来月。」
母親は戸惑った。息子が帰るのは嬉しい。しかし、里帰りとは違うみたいだ。まして、仕事を辞めると言う。何か悪い事をしたんだろうか?
「健一!何かあったのかい?」
「帰ってから言うけど、まっお袋が心配する様な事はないから、あっ美沙子と2人で帰るから宜しく。」
それだけ言うと電話を切る健一。