ブロってますか?
恵美に言われたように設定を変え、改めてブログ見直す美沙子。

『本当だ。嵐のコメント見て負けるな、頑張れのコメントも沢山来てる。よーし負けないぞ。これからもどんどん記事や小説書いてやる!』
更なる情熱燃やす美沙子だった。

一方健一は、職場でパソコンに向かい出張先の地理、交通手段の検索をしていた。

『へぇ~なかなか良い所みたいだな。ちょっと郊外には観光地もあるし。理恵さんは何処ら辺に住んでるのかな?思い切って出張の日に逢おうかな?って馬鹿、馬鹿俺、何考えてんだろ。きっと理恵さんお友達程度にしか考えてないよな。』
パソコンを終了させ、経理に出張旅費の申請に向かう健一に部長が声掛ける。

「岡村君、出張の件何だけど、どうも現地の人員確保が遅れてて、君が現地行ったら面接もして貰いたいんだがね。」

「私が…ですか?」
「そう、君が…だ。現地の所長がせっかく本社から応援来るなら、是非本社の人間にして貰いたいって言って来てね。」
「そんな立場にないですよ。私なんか。一介のぺーぺーですから。」

「まっ、そう言うな。事務の女の子2人採用するだけだし。頼むよ。以上!」

それだけ言い話しを一方的に打ち切る部長。
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