ブロってますか?
「もしもし、健一さん?やっぱり!電話ありがと!今お仕事じゃないの?受かりましたよ!」

立て板に水のごとく一方的に喋る理恵に少し圧倒されながら、

「うん、良かったね!おめでとう!ハイテンションだね。♪やばいハイテンション~」

つい、つられて健一のテンションも上がる。

「知ってる、知ってる!大黒摩季!大好き!」

「えっ、理恵さん若いのに知ってるの?僕は今時の歌は今一わからなくて…」

「ちょっと年離れた姉が居るんですが、姉が歌好きで、この年代位の歌良く聴かされてたから、それから私も歌好きになりました。」

「そうなんだ。まっとにかく、就職おめでとう!」

それから時間の経つのも忘れ、夢中で話す2人…
仕事の事、幼い頃の事、実家の話し…

笑いながらの楽しい会話が続く…

その時、買い物を済ませた美沙子が帰る。

玄関を開けると、健一の笑い声が聞こえてくる。

『まぁ、珍しい。あの人が笑ってるなんて。お笑い番組でも見てるのかな?』

寝室に向かう美沙子。健一は美沙子の帰宅にまだ気が付かない…
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