ブロってますか?
寝室のドアを開ける美沙子。

「ただいま。あっ!電話中だったの?」
突然の美沙子の言葉に、飛び上がりそうになった健一は、かろうじて動揺を抑え、事務的口調で

「じゃ、その方向性で頼むよ。後まかせたから!お疲れ様。」

理恵も察したようで、「はい。」とだけ返事をして、電話は切れた。

「やけに楽しそうな電話だったわね?」
探る様な美沙子の言葉に、

「出張先の近藤からだよ。仕事の話しさ。ほら、奴も本社からの出向だから、何かと頼られてんだよ。」

まるで、悪戯を咎められた子供の言い訳の様に饒舌になり、喋り続ける健一。

「ふ~ん、じゃ夕食の準備しますから、出来たら呼びます。」

納得しない顔つきで出ていく美沙子。

深い溜め息をつき、慌てて理恵にメールする健一。

『さっきはごめん。急に帰って来たから、また改めてメールします。』送信

理恵の返信

『やばかったですか?ドキドキしましたね。またね!おやすみ。』

返信を見て安堵した健一は、眠る気もうせ、食事前にシャワーを浴びる為に浴室に向かう。

「あなた、上がったらすぐ食事ですからね。」

「わかった。」

一言だけ残し、浴室に消える健一。

それを見て美沙子は
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