ブロってますか?
「あのね…、無事初出勤終了しました!それが言いたくて。ごめんね。心配した?」


「な~んだ。良かった。少しビックリしたから。初出勤お疲れ様でした。」


「ありがとうございます!無事生還いたしました!って今敬礼してるけど見えないよね。健チャン。」


「ははっ、馬鹿だな。見える訳無いじゃないか!意外に理恵チャンって天然かな?で、どうでしたか?新しい職場は?」


「こりゃぁ~馬鹿って言うな。」


笑いながら答える理恵。知らない人が聞いたらまるで恋人同士の会話である。


「それがね、私を面接してくれた人がね、本社の人だったみたいで私の働く営業所には居ないんだって。残念だな。あの人感じ良かったのに…」


本当に残念がる理恵。


「そっか、それは残念だったね。そいつそんなに感じ良かった?」


「うん、なんとなく、この人の下で働きたいなって思える人だった。健チャン焼き餅?」


「ち、違うよ。」


思わず、面接官は自分だと言いたい衝動を抑え健一は辛うじて否定した。


「うふっ、健チャン何か可愛い。今一番気になる人は健チャンです。でも健チャンには奥様が居ます。理恵は悪い子で~す。」

健一は言葉に詰まった…
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