ブロってますか？

そんな２人のやり取りを微笑みながら見る田中。


そんな３人を、横目で睨む様に見る佐藤。


佐藤は３人の輪に入れない疎外感を感じ、


『今に見てらっしゃい。この本社の人間達が帰ったら…』


何事か企む佐藤。
佐藤の心理など知る由も無く何となく幸せな気分に浸る健一。


終業時刻前になり、近藤が帰社する。


「お疲れ様。近藤今夜一杯付き合わないか？」


健一の問いに、


「奢りすか？ごちになります。先輩書類まとめるので１時間程待って貰えますか？」


「いいょ、俺もまだ仕事あるから。」


「よし、ダッシュで終わらしますから！」


そして１９時過ぎ、仕事終わった２人は居酒屋に入る。


「お疲れ様、乾杯！」


お互いに生ビールのジョッキを合わす２人。


「適当に頼めよ。」

「了解！ガンガン飲みますよ！」


「おいおい、明日遅刻しない程度にな。」


「で、先輩何か話しあるんじゃないんですか？」


近藤の問いに、健一は今日田中から聞いた近藤と理恵がお似合いと言う言葉が頭を掠める。改めて近藤の顔をまじまじと見る。良く見ると確かに今風のイケメンタイプである。そして何より自分にはない若さがある。