運命のヒト
「あの後、ちょっと思い出したことがあっ――」
「きゃあぁあっ!!」
大我が言いかけた言葉は、突然のあたしの悲鳴にかき消された。
リビングの入り口で、あたしは“何か”につまずいて思いきり転んでしまったのだ。
「どうした!? 美園!?」
驚きのあまり廊下に放り投げてしまった携帯から、大我の声が小さく聞こえる。
「大丈夫か!? おいっ」
「……痛ったぁ……」
あたしはむくりと上体を起こした。