運命のヒト
寄りかかるように右肩に乗せられた、シロの頭の重み。
ぎゅっと締めつけてくる二本の腕。
何が起きているのかわからず、あたしは驚きと戸惑いの中、後ずさろうとする。
だけど、シロは腕を解かない。
とうとう重みを支えきれず、ふたり一緒に床に崩れてしまった。
「ちょっと……シロっ」
覆い被さった体は、どれだけ押してもビクともしない。
どうしたの急に?
なんでこんなことになってるの?
なんか……様子が変だ、シロ。
「美園……」
かすれた声が鼓膜を揺らす。
心臓が暴れる。ダメ。鼓動がシロに聞こえてしまう。
「ど、どいて! 嫌っ――」