運命のヒト
「……とにかく。派遣の契約は今月で切れるし、ふたりの関係も今日で終わりにしてください。ごめんなさい」
そそくさと踵を返すと、沢村さんがあわてて後ろからあたしの腕をつかんだ。
「待てって、美園!」
振り払おうとするあたしに、彼はなおも食い下がる。
「送ってくよ! 夜の公園は物騒だろう?」
いやいや、公園に呼んだのはそっちでしょう。
声に出して反応すると後がめんどうだから、心の中で突っこむあたし。