運命のヒト
「痛っ。……お前な~」
「ご、ごめんっ。わざとじゃないよ」
「当たり前だ、わざとだったらシバく」
あたしの手からグイッと傘を奪う大我。
荒っぽい仕草とは裏腹に、傘のほとんどはあたしの上に広げられている。
……そのぶっきらぼうな優しさは、あたしの隣に長年あって慣れ親しんだものだった。
マホちゃん、ごめん。
あたしは心の中であやまった。
やっぱ、あたし、大我のことが大切だ。男とか女とか関係なく、大切なんだ。