運命のヒト
「美園」
いつも通りの仕草で、シロが自分の隣をポンポンと叩いてあたしを呼ぶ。
あたしはゆっくり移動した。
「絶世の美男美女に撮るべ」
言いながら携帯のカメラをかまえるシロ。
「あっ、待って! あたし、もうちょい後ろに下がるっ」
「なんでだよ」
「だってアンタ、小顔なんだもん。あたしの方がデカかったら悲しいじゃん」
「アホか。ちゃんと寄れよ」
ぐいっと二の腕をつかんで引き寄せられた。
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