運命のヒト
ふいに接近した距離に、心拍数が跳ね上がる。
肩がぶつかって、シロの甘い匂いが鼻をくすぐった瞬間、シャッター音が響いた。
「ちょっ……絶対今、超ブスな顔したし!」
「んなこと、ないない。可愛いって。見てみ」
撮ったばかりの写真を、ふたりでのぞきこむ。
そこには、悔しいくらいイケてるシロと、案の定ブサイクで赤面したあたしと
そして。
「あ……」
――雪。
ふたりの後ろの窓に、淡い雪の光が写っていた。