運命のヒト
ずっと感じてた。笑顔の下に隠れた何かが垣間見えるたびに。
近づけば近づくほどに、シロのことを実態がつかめない幻のように感じてた。
目を離した一瞬のすきに消えてしまうんじゃないかって、失う不安がどんどん大きくなっていって――。
もう、それを自分の心に押し留めておくことができなかった。
「……このまま、ずっと一緒にいてよ」
消え入りそうな声で言うと、シロは小さく息をのんだ。
「もうどこにも行かなくていいじゃん。ずっとこの町で暮らそうよ、シロ」
想いが、おさえきれずに溢れてくる。
そばにいてほしい。
あたしのそばで。
いつも隣で。
これからも、ずっとずっと一緒に。
「あたし、もしかしたらシロのことが好――」