運命のヒト


「その微妙な虚弱体質、いいかげん治せよ」


ベッドに横たわるあたしに、大我があきれ気味に言った。

シロは中番でバイトに出かけたから留守だ。


「虚弱じゃなくてデリケートなの」

「じゃあおとなしく寝てろ。薬と飲み物、ここに置いとくから」


手渡してくれればいいのに、薬をベッドの下に置いて、さっさと帰ってしまう大我。

……なによ。不親切なヤツめ。

あたしはダルい体を起こし、大我の置いていった袋を取った。

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