運命のヒト
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“トシローくん”は、現在は親元を離れ、このあたりの大学に通っているらしい。
大我の知人とは同じ学部だけど、特別親しくはないらしく、最近は“トシローくん”が大学を休みがちで顔も見ていないそうだ。
「でも、学生課で訊いてもらって、そいつの住所はわかった。
引っ越してなければ本人に会えるかもしれない」
タクシーの中、いつになく緊張した声色で大我が言った。
きっと、大我はシロがいなくなってから、密かに手掛かりを探ってくれていたんだろう。