運命のヒト
小さなテーブルの上は、あっという間に料理でいっぱいになった。
あたしたちは3人でそれを囲み、大我がお店から安値で買ったという赤ワインで乾杯した。
「これ超うまい!」
シロが絶賛したのは、ほうれん草入りのフリッタータ。厚焼きにしたオムレツのようなもの。
「バイト中にお客さんが食べてるの見て、前から興味あったんだ」
「あたしもこれ大好き」
幸せそうに食べるシロを見ていると、自然に笑みがこぼれてしまう。
「イタリアの家庭料理の定番だよ」
大我が言った。