運命のヒト
11時半を過ぎたころ、大我は床に転がって眠ってしまった。
「もうつぶれたのかよ、だらしねぇなー」
シロがちびちびワインを飲みながら、大我の肩をつつく。
まるで、この後も朝までずっと宴が続くような調子で。
「そろそろ、行く?」
切り出したのは、あたしからだった。
シロは「あぁ、うん」と何でもないように答えて、グラスを置いた。
そして、一度だけ部屋をぐるりと見回し、目に焼きつけると
「行こっか」
軽く微笑んで立ち上がった。