運命のヒト

ねぇ、シロ。

アナタは今、未来のどこにいるの?

声を聴きたい。
シロの想いに触れたい。

だけど、きっと。

あたしたちの時間が重なることは、二度とない――…。


 * * *


一人分の靴が減っただけで、玄関はやけに広く感じる。

リビングの電気をつけると、あたしは自然とラグマットの方を見てしまう。


そこには以前のようにシロがいて、おかえり、って笑いかけてくれるような気がする。

< 339 / 415 >

この作品をシェア

pagetop