運命のヒト
あたしはコーヒーを淹れてラグマットに座った。
ふぅふぅ、と何度もカップに息を吹きかける。
……猫舌、うつっちゃったじゃん。影響受けまくりだよ、シロ。
ふぅふぅするたびに、湯気が目に入って視界がにじんだ。
カップをテーブルに置くと、数日ぶりにDVDの棚を開いた。
取り出したディスクは、【ある日どこかで】
少しでもシロとの思い出に浸りたくて。
シロのことを、長く覚えていたくて――…。
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