運命のヒト
生死の境をさまよいながら、俺は、時間を飛び越えた。
日記で読んだ美園の過去に飛んだんだ。
前にも話したとおり、最初のタイムスリップは1996年。
気づけば俺は、健康だった頃の姿でお前の小学校の前に立っていた。
ポケットには少しのお金と、自分がいつも使っていた携帯。
携帯の方はデータもぜんぶ消えて、電波すら立たなくなっていた。
目の前の小学校の近門には、『平成8年・運動会のおしらせ』っていう張り紙。
変な夢だな~、なんてこの時は思ったんだけど。