運命のヒト

……変な男。

関わると、たぶんロクなことがない。

さっきから鳴りやまないあたしの鼓動は、きっと警告音だ。

そうわかってるのに。


「てかマジでいいの? 俺、泊まらせてもらっても」

「うん……」

と小さくあたしはうなずいた。


彼は少しバツが悪そうに耳の後ろを掻きながら、

「じゃ、お言葉に甘えて」

と軽くお辞儀した。


「あ、ちなみに俺の名前、タカシじゃねぇから」

「え?」


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