運命のヒト
「じゃあ……シロがその子を好きになったとき、これが最後の恋だと思った?」
「んー」
シロは少し考えたあと、「最後の恋っていうか」とつぶやいて、どこか遠くを見つめた。
「初恋だと思った」
初恋……。
本当に愛する人に出逢ったとき、人はもう一度、初恋を経験するの――?
「つーか、俺またカッコイイこと言っちゃったし!」
とたんに、自らを茶化すように笑いだすシロ。
「ま、クサい話はどーでもいいから、飲もうぜ、ほらほら」