運命のヒト


「じゃあ……シロがその子を好きになったとき、これが最後の恋だと思った?」

「んー」


シロは少し考えたあと、「最後の恋っていうか」とつぶやいて、どこか遠くを見つめた。


「初恋だと思った」


初恋……。

本当に愛する人に出逢ったとき、人はもう一度、初恋を経験するの――?



「つーか、俺またカッコイイこと言っちゃったし!」

とたんに、自らを茶化すように笑いだすシロ。


「ま、クサい話はどーでもいいから、飲もうぜ、ほらほら」

< 58 / 415 >

この作品をシェア

pagetop