運命のヒト

「……シロ……っ」


整った顔が近づいてくる。このままじゃ、唇が触れてしまう。

なのに、やっぱり抗えない。

シロを前にすると、あたし――。


「イテテテテっ!!」


唐突に響いたのは、色気のカケラもないあたしの悲鳴だった。

まるで昨夜のリプレイのように、シロがあたしの頭をグリグリしたからだ。


「お前、ぜんっぜん反省してねぇだろ」

「へっ?」

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