運命のヒト
出発する前、シロは大胆不敵にそう言った。
そんなバカなことがあるか、とあきれてたけど、実際さっきから青信号の方にばかり進んでいる。
ま、マジで……? コイツ、本気で超能力とか使えるの?
恐る恐るシロの横顔を見ると、不敵な流し目が返ってきた。
「……ね、ねぇ」
「ん?」
「それで、最終的な目的地はどこなのよ?」
シロは返事の代わりに、しばらく不自然な笑みを顔にはりつけていたかと思うと、ロボットなみの棒読みで
「ヒミツ」
と言った。
その白々しい顔を見て、あたしはようやくピンときた。