運命のヒト

「超~いい天気。これぞまさにドライブ日和だな」


上機嫌にハンドルを握るのはシロ。

その隣であたしは息をのみ、前方に迫りくる信号を見据えている。


パッと信号が変わる。

直進は赤、左折は青へ。

そして車は青信号に誘われるように、左へカーブした。


「な? 今回も青だっただろ?」

得意げなシロに、あたしは言い返せずゴクリと唾を飲んだ。


――『これから俺の運転で、ある場所へ向かう。そこに到着するまで、交差点やT字路では一度も赤信号につかまらない。つまり、俺の行きたい方向を超能力で青信号に変えるってワケ』

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