運命のヒト
ひとしきり笑うと、シロはハンドルを握り直した。
「さてと。この際だからとことん青の方へ進みますか」
“青信号のデート”
シロは楽しそうに、そうつぶやいた。
何が、デートだよ。調子いいんだから。バカ。
ふくれっ面のあたしに、にぱっとシロが笑う。
……ずるいなぁ。その笑顔。
なんだか、すっごく。
シロはずるいなぁ……。
* * *
“青信号のデート”が行きついた先は、驚いたことに、あたしが子どものころ通っていた小学校だった。
ミラクルともいえる偶然に、あたしたちは手を叩いて盛り上がった。
「も~。見つかったら怒られるよ」
車を降りたシロは、注意するあたしを無視して小学校のグラウンドに入っていく。
「美園もほら、早く」