運命のヒト
鉄棒もうんていも滑り台も、こんなに小さかったっけ。
懐かしい遊具の数々に、童心がよみがえる。
ブランコで靴を飛ばしたり、ジャングルジムでどちらが速く登れるか競ったり。
あたしたちは歳を忘れてはしゃいだ。
「あ、電話鳴ってね?」
ジャングルジムのてっぺんでシロが言った。
言われて耳をすますと、少し離れたところに置きっぱしのあたしのバッグから着信音が確かに聞こえてくる。
あたしはひとりでジャングルジムを下りて、携帯を取り出した。
「もしもし? あぁ、大我」
『あぁ、じゃねぇよ。お前が聴きたがってたCD持ってきたから、マンションの下まで来い』