桜、雪、あなた
「よしっ
じゃあ、お疲れ様ー」
「…お疲れ様です」
「「乾杯」」
それから
ヨウスケくんがあたしを連れてきてくれた場所は
あたしたちが初めて
1番最初にご飯を食べに行った
ダイニングバーだった。
「ここなら落ち着いて話できるだろ」
ヨウスケくんは
席に着いて飲み物を頼んだ後、
早速話を切り出した
「…ごめんな?」
「へ?」
「寝てねーだろ?目ぇ、真っ赤」
「……あ、でも…ヨウスケくんだって目、真っ赤だよ?」
「や、」
ヨウスケくんが謝る事なんてないのに
…むしろ
謝らなきゃいけないのはあたしの方。
「あたしの方こそ、……ごめん、ね」
逃げる様に帰っちゃって
メール無視しちゃって
…悩ませちゃって。
言わなきゃいけない事がたくさんありすぎて
だから
ヨウスケくんにたくさん言って
「本当にごめんなさい」
あたしは
最後に頭を下げて謝った。
…だけど
「いや、」
「ミオちゃんが謝る理由はないから」
それでもヨウスケくんはあたしを責めなかった。
ただ一言、
…ただ
一言。
おれが、
おれが
いけなかったんだ
と、
言った