桜、雪、あなた
「はははっ!おれは心配してるんだからな?」
「いーっ!おせっかいだー!」
…何よ、何よ!年上ぶっちゃって!
「おせっかいでも何でもいいよ。本当の事なんだから」
「そっ、それをおせっかいって…!!「な?」」
「えっ、」
ポンポンっ
その瞬間。
ヨウスケくんは
優しい声で、
優しく
あたしの頭を、撫でて くれて。
カァァっとあたしの顔が赤くなって
あたしの頭の上に
置かれたヨウスケくんの左手は、あたしが思ってた以上に
大きくて、温かい事を
初めて
知った。
「何かあったら相談すれよ?聞いてやっから。な?」
…大きくて
温かい 手のひらに
「…はい」
赤くなった顔を隠すのに精一杯だったあたしは
そう
答えるしか、できなくて。
「よし!いい返事だ!!」
そんな風に、優しく笑うヨウスケくんを
あたしはなぜか
“ずるい”
と、
思ってしまったんだ。
「…と、年上ぶらないでよねっ!」
「あ?おれだって実際年上だし?」
「や、でも1コだけじゃんか!」
「でも上、だろ?」
「………うぅ。」
…ヨウスケくん、その優しさは
あたしなんかに使っちゃだめ、だよ。
ヨウスケくんの彼女さんが、
…ヨウスケくんの彼女さんだって
ずるい、じゃん。