桜、雪、あなた
…まさか。
「ミオちゃん?」
「あ、ごめんごめんっ!」
「なしたー?具合でも悪いのかー?またボーッとして」
まさか、ね。
「ううん、全然そんなんじゃないの!
さ、桜見に行けるの楽しみだなって思ってたのー!」
「ならいーけど無理すんなよ?」
「しっ!してないよー!!」
「もしヤバそうなら帰るか?」
「ううん!本当に大丈夫っ!」
……もう。
何であんなこと聞いてきたのよ。
「何時に出発するー?」
「出るの早めの方がいいよな」
ミキちゃんの、ばか。
「だーよーねー!」
余計な事聞いてくるから
“ずるい”
なんて思っちゃったじゃない。
「したらさぁ、8時半うち集合とかは?」
「おー。そーすっかぁ!」
…変な事考えるのはよそうっ!!
「楽しみだねー」
「ほんとだなー早く連休来ねぇかなー」
「ねー」
『………』
“ずるい。”
この日、
あたしはそう思ってしまった事をミキちゃんのせいにした。
そして
『まさか、あり得ないよっ!!!!』
と、
左右に頭を振りながら
その思いをかき消した。
(も〜っ!!明日ミキちゃんに会ったら説教だっ!!)