桜、雪、あなた



『昔とかすごい遊んでたっぽい感じだし』

『どう考えても今の仕事でこんな傷できないし。』

『…そもそも初対面も
“カッコいいけど怖い人”が、第一印象だったし。』

『…だけど。見た目と全然違ってすごくおもしろくて優しいんだよなー…』



プップー



『かわいい寝顔、するんだなー…』



プップー



「………ん?…あっ!!」

と、
あたしはそんな事を考えていたら
信号の色が青色に変わった事にさえ気付かない程
しばらくの間、ボーっとしていたみたいで。

聞こえた車のクラクションの音に反応して慌てて顔を上げると



「…うげっ!!!!」



バックミラー越しに、お花見帰りの車がずらりと列を作って並んでいるのが見えたから

『やっば!ごめんなさーい!!』

あたしは後ろの人たちに謝りながら
眠っているヨウスケくんに持ってきた自前のブランケットを掛けてあげると

慌ててアクセルを踏んで
帰り道へと再度、車を発進させたんだ



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