桜、雪、あなた



「…結局いつもそうなって気付くんだけど
どこか似てんだよなー。
今まで付き合ってきた子達。……アイツ、に。」



ヨウスケくんは
無理して笑った。



「似てるって気付く度に何とも言えない気持ちになるんだよ。
吹っ切れたつもりなのに何でだよー!!って。
そしたらだんだん相手に悪いなって…」



あたしは笑った顔を見る事ができなかった



「…スッゲー上から物言ってるとかじゃねぇよ?」

「いや、わかるよ、わかる。」

「うん、そうじゃなくて、さ。
なんっつーか…その子はおれをすきでいてくれてるのに、結局おれはアイツの面影を重ねるようにその子に接しててるわけじゃん?」

「うん」

「そんなの、切ないだろ?」

「…そうだね」

「しつこいかもって思われるかもだけどまじで自惚れ、じゃねーよ?」



わかってる



「わかってる」

「だーかーらー、さ。今の子もだめ、かな。」

「………」

「結婚したいって言ってくれるのはすごく嬉しいんだけどおれがこんなんじゃ、な」

「うん」





これ以上は一緒にいる事は出来ない。





「…そっか」



そっか



「おれ わがまま、だよな」

「ううん!そんな事ないよ」



そんな事 ない
そんな事ないよ。

だってヨウスケくんは



「今でもすきなんだね!その人の事を」



すきなんだ



「いやーさすがにもう、すきとかじゃねーよな!ただ、なんっつーか…」



ヨウスケくん
嘘、つかないで

だって
辛そうな顔してるじゃない

無理して笑顔を作っているじゃない

泣いて、苦しんで
何度 恋愛したってだめで

今回だって
だめ、で。



それは…

それって
その人の事を忘れられないから でしょ?



その人の事を

だいすきだから、でしょ?






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