桜、雪、あなた



「すげぇイイ子だったんだけど、やっぱ無理だと思って さ」

「へ、へぇ。」

「初めてちゃんと理由を話したんだ。」

「…え、そしたら?相手は?」

「泣いてたけど最後は笑ってわかったって言ってくれた」

「そっ、か。」

「ちゃんと話してくれてありがとうって」



………あぁぁあ〜っ!
もうっ!!

ヨウスケくんがフリーになったのは嬉しいけど、
…嬉しいけど、



「そうだったんだ」



複雑、だなぁ。



「ミオちゃんに話す大分前からずっと考えてた事だったからさ、」

「うん」

「2年。…2年付き合って1年前から結婚の事言われてて。
だからミオちゃんに話した時点で答えは出てたんだけどさ」

「…相手の人は何歳だったの?」

「おれの4つ上」

「…それなら結婚、意識しても不思議じゃないよね」

「そう。だから余計色々、とな。悪かったと思ってる。
年齢的にも最後にしたかっただろうし、子供もほしいってずっと言ってたし。」

「だよね…あたしがもし同じ立場なら絶対そう思ってたと思う」

「そう。だからこそー…だったんだよなぁ。すげぇ悩んで。でもだから少しでも早いうちに決断しないとと思って決めたわけですよ」

「そっかぁ」

「おぅ」



けじめ、かぁ。

って事は
結局、

“その人の事を忘れられないから
けじめをつけて彼女さんと別れた”

って
事だもんね



「…でも、まぁー上手く言えないけどお互いに全部引っくるめて色々とよかったんじゃない?」



とか、あっさりあたし
言っちゃってるけど

どうしよう

本当に切ない、かも。



「んーまぁ、な。あんな事話したの学校の同級生以外でミオちゃんが初めてだったし」

「そっか」

「…ダセーし、誰にも言いたくなかったんだけどでも ミオちゃんだからきっと言えたんだと思う」

「…そっか!」



ほらー

わーん
つらいよー



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