桜、雪、あなた



「お支払い回数は?」



まっ…まぁ、ぶっちゃけ…



「…2回で。」



限定でレアな香水だとは聞いていたけど
予想以上のお高いお値段にビビったあたしが

クレジットカードで分割で買った事だけは、絶対に言わないでおこう。



「やっべー今つけていい?」

「お好きにどうぞー」



素っ気ない振りをしながらキッチンへ向かうあたしの顔が嫌でも思わずニヤけてしまう



「やべーやべー!ちょーイイ匂い!」



リビングから聞こえるヨウスケくんの大きな声



「本当だ。すごいイイ匂いだねー」



くぅ〜〜〜っ
すごく嬉しいぃっっ!

すきな人の喜ぶ顔を見れるだけでこんなに
あたしまで嬉しくなっちゃうなんてっ!!

…でもっ!ここはあくまでも普通に
普通に、ねっ!



そして
さりげなく前からヨウスケくんから好きだと聞かされていたご馳走をテーブルに並べて

(もちろん手作り!)

(ちょっと焦げたけど)

(ひっくり返してるからバレないでしょ!)

あたしたちはテーブルの前に向かい合った



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