桜、雪、あなた



ね、だから。

次の年のあたしの誕生日もヨウスケくんは



「おめでとう」

って
あたしをお祝いしてくれたんだ



あの
1年前と同じ桜並木のトンネルをくぐって

あの
1年前と同じ居酒屋でご飯をご馳走してくれたんだ。

…ヨウスケくんが



「今年は誕生日で予約したんだ」

と、
あたしに教えてくれたすぐ後に



「お客様、本日はお客様のお誕生日だとこちらのお客様からお伺いしていましたのでこちらのケーキは当店からのささやかな誕生日プレゼントです」

「へっ?」

「おーいいじゃん!ミオちゃんよかったなぁ」

「わー!本当ですかっ?!ちょーかわいいっ!」



店員の女の子から
小さなカップケーキのプレゼントをもらって
ふたりで喜び合って。

そのかわいいお店からのサプライズにテンションが上がったあたしは



「ねーお願いっ!写真撮ろうよー」

と、
ダメ元で写真を撮りたいと駄々をこねた。

すると
意外にもヨウスケくんが



「今日はミオちゃんの特別な日だからなー」

って



「しゃーねーなぁ」

って



「じゃあ、どうせならこれ付けて撮ろうぜ」

って
突然、ヨウスケくんからあたしが前から欲しがっていたストールをプレゼントされて



「…えっ……」



またまた去年と同じ様にあたしが固まっているとヨウスケくんが



「ミオちゃん固まるのすきな」

って
可笑しそうに笑いながらそのストールを首に巻いてくれて



「うん、やっぱミオちゃんベージュ似合ってる」

って
言ってくれて。



散々嫌がっていた写真も渋々だったけど
一緒に撮ってくれたんだ


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