桜、雪、あなた



ピンポン



『はい』

「ミオだよー」

『鍵空いてるから入ってきてー』



インターホンから聞こえるヨウスケくんの声。

鍵開けてたんかい…。
あたしみたいな女独り暮らしじゃ考えられないや

なんて思いながら



「おじゃましますー」



あたしは靴を揃えてヨウスケくんの家に上がった…

と、
扉を開けた瞬間。

あたしがまず、発した第一声は



「うわっ…!」



これだった

そして次に出た言葉が



「こっ、ここ…どこ?!」



これ、だった

そして最後に出た言葉が
どんなにヨウスケくんに失礼だとわかっていても



「…部屋汚なっ!」



これだった。
…何故なら。



「ちょっ?!ヨウスケくん!どうしたの?!」



いつもきちんと片付けられているはずの
ヨウスケくんのお部屋が。

食べかけの大量のお菓子の袋と、お惣菜の容器と、
大量のビールの缶に
ワインのボトルと、服と雑誌と… と。

とにかく
何が何だかわからない位に汚れていたいたからだった



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