あなた色に染まりたい
「あ……紗羽さん、おはようございます」


「うん、おはよ」




あれ、美香と悟は?


あたしがキョロキョロしていると




「悟さんと美香さんはもう出かけましたよ。帰りに鍵閉めて、ポストに入れとくように言われました」


「あ、そうなんだ」




蓮くんの手があたしのまぶたに触れる。




ドキンッ――…




最近は、こんな風に触れられることがなかったからか、胸が音を立てる。




「腫れてる」


「うん……いっぱい泣いちゃったからね。目、洗ってくるね」







そして、準備をしてアパートを出た。




「蓮くんの部屋は何号室?」


「202です」


「え!?マジ?うちの隣だ……あたしは201だよ」


「偶然ですね」




微笑みながらそう言う蓮くんに、ドキンと胸が鳴る。


ほんとに綺麗な顔をしてる。


最近見ないくらいのイケメンに出会ったせいか、ついジッと見てしまう。




「あっ蓮くん、敬語はいらないよ。普通にしゃべっちゃって。あたし敬語使われると、疲れちゃうんだよね」
< 20 / 423 >

この作品をシェア

pagetop