羽田くんとうさ子の関係。
「この公式をあてはめるとーーーーー」
授業なんて頭に入らない。
『何で断ることが決まってるの?』
頭の中は今さっきの啓子の言葉で埋め尽くされていた。
啓子の言う通りだ。
なんであたし、あんなこと言ったんだろ…。
別に返事を断る理由はあった。
ただ田島くんのことが好きじゃないから断った。
でも、もっと他に断る理由があったはず…。
“うさ子っ”
「ッ…」
なんであの人が頭の中に出てくるの…?
いや、本当は分かってる。
うさ子…そう呼ばれ始めたぐらいからあたしの心に変化はあった。
でも、それをあたしが認めたくなかっただけ。
あたし…
ブーッブーッ
「わっ」
サイレントモードにするの忘れてた…。
ポケットから震える携帯を取り出す。
メール…?