羽田くんとうさ子の関係。





羽田くんは笑って隣に立ってあたしの家がある方向に歩こうとした瞬間、



「羽田くん」



「あ、店長」



後ろを振り返ると、店長が立っていた。




「羽田くん。あ、原田ちゃんじゃないか。久しぶり」



「店長、お久しぶりです」



店長は一瞬、あたしを見て笑うと羽田くんに体を向けた。



「羽田くん、今までお疲れ様。これから社会人として頑張ってね」


そして、笑って羽田くんに花束を渡した。



「店長…ありがとうございます」


羽田くんは優しい笑顔で笑って花束を受け取った。



「仕事、大変かもしれないけど、羽田くんのことだから皆にきっと好かれるよ」



「そうなれるよう頑張ります」



「配属先は?やっぱり県外なの?」



店長の言葉に声を失ったような感覚に陥った。

羽田くんが県外…?



「いや、まだそこらへんは分からないですね」



「そうなんだ。県内だったらいいね」



「そうですね」



「じゃあ僕は帰るね」



「はい」



「原田ちゃんもバイバイ。また遊びに来てね」



「…あ、…はい」



笑って店長は帰って行った。


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