羽田くんとうさ子の関係。



「俺も花束貰えるとはな」



「…そうですね」


自分の掠れた声に驚いた。



「ん?うさ子、どうした?元気なくね?」



「…そうでもないですよ。元気です」


さっきの話をするまではね…。



「そうか?」



羽田くんは納得いってなさそうだけど、あたしは素直にはなれない。



「じゃあ、帰るか」



「はい」



少し斜め前を歩く羽田くんの顔を見る。



さっきの、店長の話…本当なの?

羽田くん…県外に行くの?


ここ…離れちゃうの?



聞きたいけど、聞けない…。


軽い感じで聞いてみればきっと軽い感じで答えが返って来る。



でも…あたしは羽田くんの答えを聞いてしまったら泣いてしまうかもしれない。




「羽田くん…」



「ん?」



「…何でもないです」



「なんだ?うさ子?今日はなんだかおかしいな」



おかしくなっちゃうよ…。

この先のことを考えたら怖い。でも



「羽田くんって…就職したら県外に行くんですか?」



ちゃんと知りたい。



「んー…そうだな。俺は県内希望なんだけど、県外に行かされるかもしれねーんだよな」



「…そうなんですか」


羽田くんの答えに安心した。

まだ決まった訳じゃなかったんだ…。

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