羽田くんとうさ子の関係。
「もしかして羽田くん、あたしのストーカーですか?気持ち悪っ」
「おい、ひどい勘違いやめてくんね?」
「あたし、ストーカーとは話したくないです」
「いやいや、ストーカーじゃないからっ」
亮平と別れた日からあたしは一歩ずつ確実に前に進んでいる。
あの日、あたしは強く決心した。
-もう恋なんてしない-
なのに…。
あたしは隣のレジに立っている人を見つめる。
「ん?なんだ、うさ子?俺、ストーカーじゃねーぞ」
「わ、分かってますよ。
それより、あたし宇佐美ですから!」
「まだそれツッコむんだな…」
うん、やっぱりきっと違うよね。
まだこの気持ちは認めないよ。
もう少しもがきたい。
「うさ子ー、腹減ったな~」
…うん、まだ認めたくないな。