羽田くんとうさ子の関係。

「なにあれ…」



キュンってなっちゃったじゃない…。

羽田くんにキュンってなっちゃうなんて最初の頃を考えたら予想外のことだ。



最初の頃は羽田くんのあの馬鹿にした態度が腹立って自分の中でブラックリスト登録してたんだっけ…。




それが今は…


「あれ…あたし、今なに思った…？」



羽田くんはバイトの先輩…だよね？

あたし今一瞬…＿＿＿＿＿＿＿＿。





ｶﾞﾁｬ



「うさ子、ごめんけど店入ってくんね？

客、増えて来た」



「あ…はい！」



いきなりの羽田くんの登場にびっくりしたけど今は仕事が先だ。



急いで出ると、羽田くんの言ったとおりお客さんが増えていた。



「たぶん、今からレジ混むぞ」



「えー…」


レジって少し苦手だ。

絡んでくる人が多いし、今だにお札を上手く数えて渡せない。



「そういえば、うさ子お札数えるの苦手なんだっけ？」



「え、なんで羽田くんが知ってるんですか！？」


シフト一緒になったの久しぶりなのに…。



「うさ子のことならなんでも知ってるから」


そう言って意地悪な笑顔で笑う羽田くん。