恋の魔法と甘い罠
お金を払う話から、どうしてこんな話になっているんだっけ? と思ったのは最初だけで、すぐに和泉さんの言葉がすーっと頭の中に入ってきた。


確かにあたしは何に対しても自分の意思をはっきり伝えられないことが多い。


だから……慎也さんとのことも決着をつけられないんだもん。


でも和泉さんを前にすると、どうしてだか口から言葉が、ぽんぽん、と飛び出していく。


そういう気にさせてしまう何かがあるんだろうな思う。



――和泉さんって不思議な人だなぁ……



なんて思いながら、またその横顔を見て、この角度から見ても綺麗な顔立ちをしているなぁ……と思っていると、いつの間にか『FLOWER RAIN』に到着していた。
< 107 / 357 >

この作品をシェア

pagetop