恋の魔法と甘い罠
走り出したタクシーの中で、1人分のスペースを空けて座っている和泉さんの横顔を盗み見るように眺めながら、さっきの言葉を思い出す。
『俺、出しといたから』
これって、あたしの分を払ってくれたってことだよね?
てことは、今日だけじゃなくこの間も……ってことで。
そう思ったら、バッグの中から財布を取り出しながら、
「この間の分、払います」
そう言って和泉さんを見上げる。
「いいって」
「でも、今日も出してもらったし」
「それはさっき解決しただろ?」
和泉さんはそう言うけれど、解決したわけじゃなくて押し切られただけだと思う。
「この間の分だけでも払わせてください」
「結構強情なんだな」
今度はあたしが押し切ってみようと言った言葉に、口許に笑みを浮かべながらそう言う和泉さん。
「えっ」
「俺……玲夢は、自分からは何でもはっきりとは言わないタイプだと思ってた」
「……」
『俺、出しといたから』
これって、あたしの分を払ってくれたってことだよね?
てことは、今日だけじゃなくこの間も……ってことで。
そう思ったら、バッグの中から財布を取り出しながら、
「この間の分、払います」
そう言って和泉さんを見上げる。
「いいって」
「でも、今日も出してもらったし」
「それはさっき解決しただろ?」
和泉さんはそう言うけれど、解決したわけじゃなくて押し切られただけだと思う。
「この間の分だけでも払わせてください」
「結構強情なんだな」
今度はあたしが押し切ってみようと言った言葉に、口許に笑みを浮かべながらそう言う和泉さん。
「えっ」
「俺……玲夢は、自分からは何でもはっきりとは言わないタイプだと思ってた」
「……」