恋の魔法と甘い罠
.


「玲夢!」



食堂に入ると途端に聞こえてきた声。


その声の方へ視線を向けるとそこには和泉さんがいて。


慌てて傍に駆け寄る。



「おせぇよ」


「ご、ごめんなさいっ」



溜め息混じりに言われた言葉にすぐに謝ると、和泉さんはふっと笑って隣の椅子を引いてくれた。



「玲夢は何? Aランチ? Bランチ?」


「えっ……じゃあ、Aランチで」


「OK。ここに座ってて。俺が持ってくるから」



そう言って、そのまま受け取り口の方まで歩いていった。


とりあえず普通に接することができてほっと息をつく。


そしてなんとなく食堂の中を見回していると……



「!」



あたしが座った場所からさほど遠くないところにいる慎也さんと、ばちっ、と視線が合ってしまった。


その瞬間あたしの心臓はどきんっと大きく音をたてた。
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