恋の魔法と甘い罠
一通目は一時間以上も前にきていて。



“玲夢ちゃーん! どこにいるのー?”



そしてこれの30分後にもうひとつ。



“おーい! 連絡してよー!”



そういえばあたし、悠亜さんより先に温泉を出たのに、まだ部屋には戻っていなかったんだ。


スマホ画面の端っこに表示されている時間を見ると、既に日付が変わっていて。


悠亜さん、絶対に心配しているよね!



「戻らなきゃ!」



慌てて立ち上がったのはいいけれど、思っていたより身体中に酔いが回っていたらしく、足がしっかりと地につかなくてふらついた。



「ひゃっ!」



倒れる! と思った瞬間、腰にがっしりとした腕が回ってきて。


和泉さんに抱き抱えられるように支えられた。
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