恋の魔法と甘い罠
さっき言われた甘い言葉も、あたしに向けられたやさしい笑顔も、身体中が熱くなったあのキスも……


さっき起こったことのすべてが脳内をぐるぐると回って、どきどきと激しく鼓動を鳴らし、また身体の芯から熱くなってくる。


それに帰り際に言われた言葉。



『じゃあ、うちに来いな』



明日和泉さんのアパートにいくってことは……。


お互いに想いを伝え合った今、以前のように、傍で寝ましょ、ってわけにはいかない。


さっきだって、和泉さんはその気だったかもしれないのに、あたしの中の限界を超えてしまって逃げてきちゃったし。


明日はきっとそういうことになるんだよね?


それを想像すると、さらに頬がカッと熱くなって、



「ああ~!!」



今が深夜だということも忘れて、布団の中に潜りながら叫び声をあげた。


けれど視界が暗くなると、急に眠気が襲ってきて、いつの間にか深い眠りに落ちていた。
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