恋の魔法と甘い罠
その瞳には熱すぎるくらいの熱を孕んでいて、あたしの心臓はドクリと音をたてる。


そしてその熱に浮かされたいという欲が出てきて、手を伸ばした。


その手を取るように移動した和泉さんはまた唇にキスを落とす。



――熱いっ。


――身体中が熱いっ。


――どこもかしこも、痺れるっ。



全身が性感帯になったように、何をされても感じてしまい、声も抑えられない。


気づいたら瞳の奥が熱くなって、あっという間に目尻から涙がこぼれていて。



「そう、これだよこれ」


「え」


「あのときは、玲夢のその表情にやられたんだ」



和泉さんはそう言って、その涙を唇で掬う。
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